1. 導入:損益計算書(P/L)の「嘘」に騙されない
こんにちは、出張経理課長の布川です。
社長、今月もしっかり利益が出ていますか?
『よし、黒字だ!』と安心したのも束の間、通帳を見て『あれ?利益のわりにお金が残っていないな……』と首をかしげたことはありませんか?
実は、損益計算書(P/L)だけ見ていても、会社の本当の姿は見えません。
利益は出ているのに倒産する、いわゆる『黒字倒産』。
その原因の多くは、今回お話しするバランスシート(B/S)の中に隠れているんです。
2. なぜ「強い会社」はB/Sをいじり倒すのか?
(財務改善の全体像を提示)
「財務が強い会社は、決算書をただ眺めるのではなく、積極的に『掃除』をしています。
- 不要な資産・負債を削る(スリム化)
- 資本を充実させる(筋肉質にする)
今回はその第一弾として、放置すると毒になる『売掛金』のチェックポイントをお伝えします。
3. あなたの会社の売掛金は「生きて」いますか?
「会計事務所時代、私が社長に『この1年前の売掛金、まだ入金されていませんが……』と聞くと、こんな答えが返ってくることがよくありました。
- 『えっ、そうなの? 営業に聞かないと分からないなぁ』
- 『あそこは長い付き合いだから大丈夫でしょ(根拠なし)』
社長、これこそが危ない! 回収が遅れている売掛金は、ただの『数字上の幻』です。
回収できない売掛金は、もはや資産ではなく、ただのゴミ。
厳しいようですが、それを放置していると、資金繰りはどんどん苦しくなります。」
4. 出張経理課長流・売掛金「3つのチェックリスト」
「今すぐ、自社の決算書と売掛金明細を手元に用意して、以下を確認してください。」
- 「時が止まった残高」はないか? 半年以上、金額が変わっていない取引先は要注意。取引先の倒産リスクや、社内の請求漏れが隠れているサインです。
- 「入金予定日」を過ぎたものは何件あるか? 『明日入るだろう』の積み重ねが、月末の振込パニックを生みます。
- 現場と経理の「情報共有」はできているか? 営業担当者だけが知っているトラブルが、経理に伝わっていないケースは非常に多いです。
5. 結論:数字を「現金」に変えるまでが経営
売掛金は、銀行に入金されて初めて価値を持ちます。 B/Sを綺麗にすることは、『幻の数字を、自由に使えるキャッシュに変える作業』なんです。
さて、次回はさらに厄介な伏兵、『在庫(貯蔵品)』についてお話しします。ここもお金が溶け出すブラックホールになりやすい場所ですよ。

「貴社の売掛金は、本当に『生きて』いますか?」
帳票上の数字を眺めるだけでは、隠れたリスクは見えてきません。
出張経理課長と一緒にB/Sを「掃除」して、
幻の数字を、自由に使えるキャッシュに変えましょう。




